森・安倍元首相、大連立否定せず 谷垣総裁に助言
自民党の谷垣禎一総裁は30日、東日本大震災の復旧・復興対応などの助言を得るため、森喜朗、安倍晋三両元首相とそれぞれ会談した。
党本部を訪ねた森氏は谷垣氏が菅直人首相の入閣要請を断ったことに関して「我が党には色々な人材がいる。復興担当の人間が欲しいというなら、もう少ししっかり話を聞いてそういう者を出す方がいい」と指摘、震災対応での大連立構想に前向きとも取れる認識を示したという。
安倍氏は衆院議員会館の事務所に谷垣氏を迎え、入閣要請を断った経緯に理解を示したうえで「自民党と民主党が連立を組めば国会で事実上野党が存在しなくなり、緊張感のある論議がなくなる」と語った。同時に「特別な事態だから全く考えられないということではないが、そういうときは期限を切らないといけない」と期間限定の大連立は否定しなかった。
谷垣氏は森、安倍両氏との会談で今後の大連立の可能性には触れなかったという。31日には福田康夫、麻生太郎両元首相とも会談する。