動いた賃上げの「山」、24年は5%付近に3割強
春季労使交渉で賃上げが着実に進んでいる。内閣府の賃上げ率に関する分析によると、24年は5%近辺に3割強の企業が集中していることが分かった。23年は3%近辺に25%程度の企業が分布していた。人手不足を背景に連合の要求目標に沿った妥結が相次いでいるのに加え、日本企業の横並び意識もありそうだ。 内閣府が集計可能な労働組合の回答から賃上げ率の分布を推計した。24年は23年より高い賃上げ率が実現した。分布…
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植田日銀が26日の金融政策決定会合で政策金利を据え置き、国債の購入方針も変えなかった。円安への対応に期待していた市場は「ゼロ回答」を吹聴し、一段の円売りに走った。だが、円安騒ぎの陰で日銀は連続利上げに向けた布石を着実に打っている。向こう2年くらいをメドに1〜2%の利上げすら示唆してみせた。 もし円安騒ぎがなかったら、市場はむしろ植田日銀の「タカ派ぶり」に驚いていたかもしれない。仮に円安で追い込ま…
【この記事のポイント】・原発燃料のウラン価格が1年で7割上昇・AI普及による電力需要にマネーが期待・データセンターの電力消費は原発39基分増 生成AI(人工知能)ブームで半導体株に群がったマネーが「原子力ルネサンス(復活)の再来」を先回り買いし始めた。原子力発電の燃料ウランの取引価格は直近1年間で7割高となり、同期間では米半導体株指数の上昇率を上回る。AI普及で電力需要が爆発的に伸びるとみられ、原…