安倍元首相、維新との連携は憲法改正で
自民党の安倍晋三元首相は25日午前の読売テレビ番組で、橋下徹大阪市長率いる大阪維新の会との連携について「憲法96条を変えようとすれば(衆参両院の)3分の2が必要だ。そういう勢力をつくっていく」と述べ、憲法改正の観点から協力の可能性に言及した。
96条は改正要件として衆参両院で3分の2以上の賛成が必要としているが、維新はこれを「過半数の賛成」に引き下げるよう主張している。安倍氏は維新への合流には「自民党で総裁を務めた。党を出ることは考えていない」と否定した。
9月の自民党総裁選への出馬に関しては「首相を1回務めて大きな挫折を経験し、国民にも大変な迷惑をかけた。何をすべきかよく考えていきたい」と明言を避けた。
野田佳彦首相が自民党の谷垣禎一総裁に「近いうち」と表明した衆院解散の時期をめぐっては「普通であれば今国会中だろうが、遅くとも10月ではないか」との見解を示した。