小沢元代表、12年4月にも判決 陸山会事件
資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡り、政治資金規正法違反罪で強制起訴された小沢一郎・民主党元代表(69)の判決が、来年4月中旬にも言い渡される見通しであることが14日、関係者の話で分かった。同日の公判前整理手続きで、東京地裁(大善文男裁判長)が検察側の論告求刑を来年3月9日、弁護側の最終弁論を同19日に行う審理日程を、検察官役の指定弁護士側と弁護側の双方に打診した。
関係者によると、衆院議員、石川知裕被告(38)=同法違反罪で公判中、9月26日に判決=ら元秘書の証人尋問は10月下旬に始まる予定。小沢元代表の被告人質問は来年1月10、11日の予定。
この日の整理手続きでは、石川議員が東京地検特捜部による昨年5月の任意の取り調べを隠し録音したDVDと、内容を記載した文書の証拠採用が決定。DVDは「調書の信用性を判断する客観的証拠」として指定弁護士側が証拠請求。DVDの一部の法廷での再生に弁護側も同意した。
石川議員ら元秘書3人の公判では、録音内容などに基づいて検事の発言が「威迫と利益誘導」に当たると認定され、捜査段階の供述調書の多くの証拠採用却下につながったが、録音の法廷での再生は実施されなかった。