慶応大や中央大、卒業式を中止 費用の一部義援金に
東日本巨大地震の影響で、卒業式を中止する大学が首都圏で相次いでいる。余震が続いていることや計画停電に伴う節電への協力が主な理由で、式典費用を被災地への義援金に充てる動きも広がっている。
慶応大は16日、23日に横浜市の日吉キャンパスで予定していた学部卒業式を中止すると発表。29日に予定していた大学院学位授与式も中止する。代わりに代表学生への学位記授与や塾長の式辞を撮影し、動画を同大サイトで公開する。式典費用の一部は義援金にする。
中央大も24、25両日に東京都内で予定していた学部卒業式と大学院学位授与式を中止した。中止は学園紛争が激しかった1969年度以来。「大勢が集まる式典中に余震が起きる可能性もあり、安全を保証できない」(中央大)と判断した。同大も式典費用の一部を被災者向けに寄付する。
24~25日の卒業式などを中止した立教大はホームページで、「極めて残念だが、安全を考慮して苦渋の決断をした」と学生に理解を呼びかけた。