米雇用、過熱への不安後退フルタイム3年ぶり前年割れ
【ワシントン=高見浩輔】米労働省が3日発表した4月の雇用統計は、非農業部門の就業者数が前月比17万5000人増に落ち着いた。景気の軟着陸(ソフトランディング)に向かう程よい減速だが、フルタイム雇用の前年割れといった変調もある。過熱状態にあった経済と物価は巡航速度に戻れるのか。 「非常に良い内容だ。軟着陸のシナリオに一致している」(ムーディーズ・アナリティクスのマーク・ザンディ氏)。3月の31万人…
NIKKEI Primeについて
朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。
3日のニューヨーク外国為替市場で円が対ドルで上昇し、一時1㌦=151円台と、4月10日以来の円高・ドル安水準を付けた。 米労働省が3日発表した4月の雇用統計で、市場の注目が高い非農業部門の就業者数が前月比17万5000人増と市場予想(24万人程度)を大きく下回り、米連邦準備理事会(FRB)が早期利下げに動く可能性を意識したドル売りが幅広い通貨で膨らんだ。 日本が祝日の3日にも海外市場では外国為替…
中国の上場企業の業績が悪化している。約5200社の2023年12月期の純利益は前の期比3%減った。減益は5年ぶり。不況の続く不動産が赤字に転落し、鉄鋼や建材などに波及した。好調な業種は自動車など一部にとどまった。デフレ圧力が強まる中国経済を反映しており、米欧は鉄鋼や車などの安値輸出に神経をとがらせる。 上海や深圳など中国本土市場に上場する企業を対象に集計し、金融は除いた。4月末で23年12月期決…