メタ、生成AIの専門組織を設置 「インスタ」などに活用
【シリコンバレー=佐藤浩実】米メタのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は27日、文章や画像を自動生成する人工知能(AI)を製品に取り入れるための専門組織を設けると明らかにした。従来は複数の部門で生成AIを扱っていたが、1つの組織にまとめることで様々なサービスに技術を展開しやすくする。「インスタグラム」などで活用を進める。
「フェイスブック」への投稿で新組織を構える方針を示した。文章を生成するAIを活用して「ワッツアップ」や「メッセンジャー」の使い勝手を高めるほか、「インスタグラム」の画像フィルターや広告などに画像生成AIの技術を生かすという。ザッカーバーグ氏は「長期的には、様々な方法で人を助けるAIを開発する」とも説明した。
米新興のオープンAIが開発した「ChatGPT(チャットGPT)」が脚光を浴びるなか、テクノロジー業界では生成AIへの取り組みを公表する企業が相次いでいる。メタは24日にも対話型AIの基盤技術となる大規模言語モデル「LLaMA」を発表し、研究者向けに提供する考えを示している。
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