台風19号、長野県内被害額は1297億円 千曲川氾濫で河川関連かさむ
長野県などは18日、正午時点での台風19号による県内への被害額の総額は、1297億円だったと発表した。堤防の決壊など千曲川関連を中心に河川や道路、下水道の被害額が大きかった。長野市など被害の大きかった地域では、まだ調査中の箇所もあり、今後被害額は拡大する可能性もあるという。
被害額の内訳は公共土木施設が696億円、うち堤防など河川関連が472億円、道路は218億円だった。ついで、浸水により機能が停止した下水処理施設などを含め都市施設関連が464億円となった。
住宅への被害は午後3時時点で床下と床上浸水が9140世帯。人的被害は死者数が3人、重軽傷者数が106人。避難所に身を寄せているのは32世帯、948人だ。
中部電力によると停電(長野市赤沼地区など千曲川氾濫地域を除く)は午後1時時点で約20戸となった。前日からは、80戸減少している。断水は午前10時時点で658戸。東御市や佐久穂町を中心に復旧作業が長引いている地域もある。
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