小池知事、アニメ出演 若年層に感染対策呼びかけ
東京都の小池百合子知事が本人役で出演し、新型コロナウイルス対策を呼びかけるアニメが若者の間で人気を呼んでいる。ユーチューバーの「はじめまして松尾です」さんとコラボした作品を1日に公開したところ、再生回数は約130万回にのぼり、好意的なコメントが寄せられている。
はじめまして松尾ですさんはユーチューブで91万人の登録者をもつ人気クリエーター。今回製作したアニメでは中盤に小池知事が登場し、ニワトリやタコを擬人化したキャラクターとやりとりしながら、感染力の強い変異ウイルスを紹介したり、路上や公園での飲酒自粛を呼びかけたりしている。
1日の公開後「若者の感染を少しでも防ごうとしているのが伝わる。外出を控えるか」などのコメントが寄せられており、都のメッセージが伝わった視聴者も少なくないようだ。
ユーチューバーの活用は若年層への感染予防啓発に頭を悩ませていた都政策調整課が発案した。ユーチューバーのマネジメントを手がけるUUUMに相談したところ、はじめまして松尾ですさんを紹介されたという。企画の趣旨に理解を得られ「製作にかかる都の負担はゼロ円となった」(同課)。
行動が活発な若年層は無症状なまま感染を広げるリスクがあるうえ、都内で感染が広がる変異ウイルスは若年層でも重症化しやすいとされる。「コロナ慣れ」「自粛疲れ」が指摘されるなか、若年層に感染対策をどう呼びかけるか。行動変容を促す知恵も問われている。
新型コロナウイルスの感染症法上の分類が2023年5月8日に季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行しました。関連ニュースをこちらでまとめてお読みいただけます。
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