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イラク総選挙、対外強硬ポピュリスト勢力が第1党維持

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【イスタンブール=木寺もも子】10日に行われたイラクの議会選(定数329)で、対外強硬のポピュリストとして知られるイスラム教シーア派指導者のムクタダ・サドル師が率いる勢力が第1党の座を維持した上、議席を伸ばした。

選挙管理当局が11日夜に発表した暫定結果を集計した地元メディアによると、サドル師が率いる政党連合「行進者たち」が最多の70議席超を獲得した。第1党に躍り出た2018年の前回選挙(54議席)からさらに勢力を拡大した。

第2党だったライバル勢力で、隣国イランと密接な関係にある「征服連合」(シーア派)は48議席から大きく後退したもようだ。

サドル師の勢力は政権樹立に向けた連立交渉で主導権を握りそうだが、イラクでは少数政党が乱立し、交渉はしばしば長期化する。サドル師に拒否感を抱く勢力も多く、難航する可能性はある。

投票率は41%と、フセイン政権が崩壊して以降の計5回の選挙で最低となった。大規模な反政府デモを受けて初めて前倒しの選挙が実現したが、政治や選挙運営への不信は根強く、多くの有権者が棄権を選んだ。

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