「巨大な雲、空の半分覆う」 在トンガ日本大使がHPに
【シドニー=松本史】在トンガの日本大使館は24日、海底火山が大規模噴火を起こした15日のトンガ国内の様子などを説明した文章をホームページ(HP)に掲載した。爆発音の後「巨大なキノコ雲が空の半分を覆い隠し」たなどと、当時の状況を克明に記述した。
宗永健作大使による「大使挨拶」と題された文章によると、在留邦人は全員無事という。15日の午後5時(日本時間午後1時)すぎ、「近くで大きな大砲を発射したような」音が響いたという。その後、噴煙が上り「空からは激しい雨のように噴出物、火山灰が降って」きたとしている。
噴火の翌日、16日の朝には「厚い火山灰で覆いつくされ真っ黒になった世界」を目にしたと説明した。また津波の影響で「海岸沿いの道路には無数の石、岩が散乱し、その中には打ち上げられたボートが混じって」いるという。
トンガ政府がこれまで発表した死者は3人、負傷者は14人だ。「島はまだ火山灰に覆われ、特に津波の被害についてはほとんど手付かずの状況」というが復旧に向けた動きが進んでいるとした。