中国のワクチン外交、後退も
米外交問題評議会リサーチアソシエイト サマンサ・キアナン氏 米シートンホール大学教授 ヤンゾン・フアン氏
中国は、新型コロナウイルスのワクチン外交を通じ、国際的な影響力を拡大しているようにみえる。今後の中国の成否はワクチンの供給とスピード、需要にかかっているだろう。
有利な状況にあるような中国だが、初期の優位性は失われつつあるともいえる。中国は6月末までに、総人口の40%に当たる5億6千万人にワクチンを接種するという目標を掲げた。ワクチン接種の奨励だけでは不十分だが、現在の生産能力では、目標達成は難...
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