LINE新銀行、開業を最大2年延期 120億円追加出資
LINEとみずほフィナンシャルグループは、主にスマートフォン向けにサービスを提供する新銀行の開業を2022年度中に延期すると22日に発表した。当初は20年度中の開業を目指しており、最大で2年延期することになる。システム開発のスピードを引き上げるため、LINEフィナンシャル(東京・品川)とみずほ銀行は新銀行の準備会社に対して計120億円を追加出資した。
開業を延期する理由はシステム開発の遅れなどとみられる。巻き返しを図るため、準備会社に対して、LINEフィナンシャルが32億1600万円、みずほ銀行が87億8400万円を22日付で追加出資した。従来の議決権比率はLINEフィナンシャルが51%、みずほ銀行が49%だったが、今回の追加出資で双方50%となる。
準備会社の経営体制も変更する。Co-CEO(共同CEO=最高経営責任者)体制に移行し、今の斉藤哲彦社長CEOに加え、みずほ銀行が指名する人物が新たにCo-CEOに就く。Co-CEO以外の取締役と監査役に関しては、LINEフィナンシャルとみずほ銀行がそれぞれ4人ずつ指名し、同数にする。新任のCo-CEOについては、決まり次第発表するとしている。
(日経クロステック/日経コンピュータ 山端宏実)
[日経クロステック 2021年2月22日掲載]
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