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北朝鮮、弾道ミサイル2発を発射 1週間で4回

(更新)
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【ソウル=甲原潤之介】韓国軍合同参謀本部は1日、北朝鮮が午前6時45分~7時3分ごろ2発の短距離弾道ミサイルを発射したと発表した。首都平壌の周辺から日本海に向けて撃った。日本の防衛省も2発の発射を公表し、日本の排他的経済水域(EEZ)の外に落下したと推定した。

井野俊郎防衛副大臣は1日、2発とも最高高度は50キロメートル程度で変則軌道だった可能性があると明らかにした。飛距離は1発が400キロメートルほど、もう1発が350キロメートルほどと分析した。発射された時間は午前6時42分、同58分と推測した。

韓国軍はミサイルの最高高度を30キロメートル程度と説明した。

北朝鮮は9月25日と28~29日にも短距離弾道ミサイルを日本海に撃った。1週間の間に4回と異例の頻度で発射を繰り返している。2022年に入ってからの発射は35発以上となり、これまで最多だった19年の25発を大幅に上回っている。

井野氏は発射頻度について「例が過去にない」と話した。「挑発を執拗かつ一方的にエスカレートさせる発射」だと非難した。防衛省で記者団の取材に答えた。

日本政府は北朝鮮に北京の大使館ルートを通じて抗議した。航空機や船舶に被害の報告などはないという。

米韓海軍は26~29日に米軍の原子力空母を交えて日本海で共同訓練をしていた。30日には海上自衛隊を加えて日米韓3カ国で対潜水艦戦の訓練をした。北朝鮮は連携を強める日米韓を威嚇するためミサイルを連射した可能性がある。

岸田文雄首相は1日、ミサイル発射を受け①情報収集・分析に全力を挙げ国民に迅速・的確に情報を提供②航空機や船舶などの安全確認を徹底③不測の事態に備え万全の態勢をとること――の3点を関係省庁に指示を出した。

尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は1日、韓国中部の忠清南道鶏龍(ケリョン)で開いた「国軍の日」の記念式典で演説した。「確固たる軍事態勢を維持し、北朝鮮の挑発と脅威から国民の生命と財産を守り抜く」と強調した。

外務省の船越健裕アジア大洋州局長は1日、米韓の北朝鮮担当の政府高官と個別に電話協議した。北朝鮮が今週立て続けにミサイルを発射したことを非難した。核・ミサイル開発は「国際社会への明白で深刻な挑戦だ」との認識を共有した。

米国のソン・キム北朝鮮担当特別代表、韓国の金健・朝鮮半島平和交渉本部長とそれぞれ話し、北朝鮮の完全な非核化を目指すと確認した。

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金正恩(キム・ジョンウン)総書記のもと、ミサイル発射や核開発などをすすめる北朝鮮。日本・アメリカ・韓国との対立など北朝鮮問題に関する最新のニュースをお届けします。

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