東京・渋谷の落書き、全部消します 区が3年プロジェクト
東京都渋谷区は商店のシャッターや壁などに描かれた落書きを消すプロジェクトを2021年度に始める。落書きされた建物や設備の所有者の承諾を前提に、3年かけて区内全域で取り組む。街の景観をきれいにして来街者に安心安全をPRする。
「落書き問い合わせセンター(仮称)」を設置し、ビルや住宅、看板などに描かれた落書きの通報を受け付ける。対話アプリ「LINE」や電話で受け付け、LINEではできるだけ写真もつけてもらう。通報をもとに区が現地確認や建物所有者の意向確認をしたうえで清掃する。
通報での対応のほか、年度ごとに活動重点地域を設ける。21年度は渋谷駅周辺や千駄ケ谷、原宿など、22年度は代官山、恵比寿、代々木など、23年度は笹塚や幡ケ谷などの予定だ。
これまで民間建物の落書きは所有者に消去してもらっていた。長谷部健区長は「落書きは数年前から減っているものの後を絶たずいたちごっこだ。来年度はかなり力を入れ、落書きされたら消していく体制をつくる」としている。