宮城版「下町ロケット」が導く復興 被災経営者の挑戦
復興の担い手たち(3)
2020年12月、小惑星探査機「はやぶさ2」の地球帰還を固唾をのんで見守った企業が東日本大震災の被災地にある。ティ・ディ・シー(宮城県利府町)は従業員70人ほどの町工場だが、技術力に定評があり国内外の取引先は累計4000社に上る。はやぶさ2が小惑星リュウグウから採取した石が破損しないよう、カプセル容器の内部を超精密研磨加工した企業だ。
はやぶさ2に技術で貢献
はやぶさ2が持ち帰ったカプセルには小...
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2011年3月11日に起きた東日本大震災からまもなく10年。被災地では新たな復興の担い手たちが育っている。住民の暮らしに寄り添い、地域に活力を取り戻そうと奮闘する人々の姿を追った。