タイ、2月から新型コロナワクチン接種 まず中国製
【バンコク=岸本まりみ】タイ政府は5日、2月から新型コロナウイルスのワクチン接種を始めると発表した。同日の閣議で第1弾のワクチン購入のための予算と、追加で3500万回分を調達する計画を承認した。タイ政府は計6300万回分を確保する計画で、実現すればタイの人口のおよそ半数がワクチンを接種できることになる。
まずは中国製薬大手の科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)のワクチン200万回分を調達する。購入のための予算は12億2800万バーツ(約41億円)。1人当たり2回の接種が必要となる。2月から医療従事者や合併症のリスクが高い患者、感染者が急増している地域の住民などに優先的に投与を始める計画だ。
さらに2021年半ばには英アストラゼネカ製のワクチン2600万回分が到着する見込み。タイ政府は英アストラゼネカから技術移転を受け、ワクチンを国内生産する計画も進めている。タイのプラユット首相は5日、「(国内生産が始まれば)タイ全土に十分な量を確保できる」と語った。
タイは市中感染を比較的抑制してきたが、2020年12月以降に再び感染が拡大している。5日時点の累計感染者数は前日比527人増え、8966人となった。
新型コロナウイルスの感染症法上の分類が2023年5月8日に季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行しました。関連ニュースをこちらでまとめてお読みいただけます。
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