NY商品、原油が続伸 OPECとロシアの減産強化の思惑で 金は続伸
【NQNニューヨーク=岩本貴子】3日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は続伸した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の12月物は前日比0.85ドル(2.3%)高の1バレル37.66ドルで取引を終えた。石油輸出国機構(OPEC)とロシアが来年も減産を一段と強化すると伝わり、需給悪化懸念がやや和らいだ。
ロイター通信は3日、関係者の話として「OPECとロシアは原油相場を支えるため、来年初めにも生産量の一段の削減を検討している」と伝えた。その前には、ロシアのエネルギー相と同国の石油会社幹部が21年1~3月期までの減産協議をしているとも伝わっていた。
原油相場は前週に軟調に推移したが、米大統領選を控えて持ち高調整の買いも入ったようだ。3日の米株式市場で主要株価指数が上昇し、同じリスク資産である原油先物が買われた面もある。
ニューヨーク金先物相場は3日続伸した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である12月物は前日比17.9ドル(0.9%)高の1トロイオンス1910.4ドルで取引を終えた。外国為替市場でドルが主要通貨に対して下落し、ドルの代替投資先とされる金は買いが優勢だった。