東京・竹芝のマンション、敷地売却制度で建て替え
東京都港区の新交通ゆりかもめ竹芝駅近くにある「浜松町ビジネスマンション」の取り壊しが始まった。分譲マンションの敷地売却制度の利用による建て替えで、都内では4例目。港区では初となる。土地を取得した三井不動産レジデンシャルが今後新たな分譲マンションを建設する予定だ。
同マンションは1973年完成の9階建て。耐震性が不足し設備の老朽化が進んでいた。投資用のワンルームマンションのため各戸の面積が大半が12平方メートル程度と非常に狭い。建て替えも検討されたが、規制により建て替え後は1戸を大幅に広くする必要があり、所有者に多額の出費が必要となる。
そこで利用したのが2014年にできた敷地売却制度。耐震性が不足するマンションは所有者の5分の4以上の賛成といった条件を満たせば、全員一致でなくても敷地を売却し分配金を取得できる。同マンションは19年に売却を決議するなど手続きを進めてきた。
建て替え後は102戸のマンションとなり、23年に完成する予定だ。
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