東京電力、30日も電力「注意報」 東北・北海道は回避
経済産業省は29日、30日に東京電力ホールディングス(HD)管内で電力需給が厳しくなると想定し、需給逼迫注意報を継続すると発表した。注意報は4日連続。予想最高気温が36度と高く、電力需要が伸びる。需給逼迫の「準備情報」を出していた東北電力と北海道電力の両エリアは注意報発令を見送った。
30日の東電管内の電力需要に対する供給の余力を示す予備率は、もっとも厳しい午後4時半から午後5時にかけて3.2%と見込む。他社からの融通や姉崎火力発電所5号機(千葉県、最大出力60万キロワット)の再稼働などで供給力を積み増す。
7月1日は再稼働する火力が増え、東電、東北電力、北海道電力の管内で予備率5%を確保できる見通し。3社は2日連続で発令してきた需給逼迫の「準備情報」を、7月1日については出さないと決めた。
経産省は30日については、特に需給が厳しくなる午後3時から午後6時の時間帯に特に節電を呼びかける。29日は午後3時から午後8時までの節電を要請していた。熱中症にならないよう適切に冷房などを使いつつ、使用していない照明を消したり、機器の電源を切ったりするなど無理のない範囲での対応を求める。
「注意報」は前日の評価で電力需要に対する供給の余力を示す予備率が5%を下回った場合に出す。3%を下回った場合には「警報」を出す。
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