上下両院合同会議とは 米大統領選の結果を承認
きょうのことば
▼上下両院合同会議 米大統領選の勝敗を正式に決めるために、全米50州と首都ワシントン(コロンビア特別区)が認定した大統領選の結果を承認する会議。大統領の一般教書演説など特別な機会にも開かれる。上院議長を兼務する副大統領が議事を取り仕切る。各州から送付された選挙人による投票結果の証明書がアルファベット順に読み上げられ、州ごとの選挙結果を確定していく。両院から少なくとも1人ずつが、ある州の結果に異議を申し立てると合同会議は中断する。両院で過半数の議員が異議に賛成すると該当州の選挙結果が無効になる。
通常なら形式的な手続きだが、今回は共和党現職のトランプ大統領が敗北を認めないため注目を集めた。通例は1時間程度で終わることが多い。両院が選挙結果について審議したケースもあったが、異議は両院で過半数の支持を得られなかった。
トランプ氏は自身のSNS(交流サイト)に「副大統領は不正に選ばれた選挙人を拒否する権限がある」と投稿したが、憲法修正第12条に基づけば副大統領に開票結果を認めない権限はないというのが通説。ペンス副大統領も結果を覆す権限はないとの考えを示していた。
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