大谷翔平、満票で大リーグMVP 投打二刀流で歴史的活躍
米大リーグの最優秀選手(MVP)が18日午後(日本時間19日午前)に発表され、エンゼルスの大谷翔平選手(27)がア・リーグMVPに選ばれた。日本選手が大リーグでMVPを受賞するのは2001年のイチロー(当時マリナーズ)以来、2人目の快挙。1位票満票での受賞は、15年のブライス・ハーパー(当時ナショナルズ、現フィリーズ)以来となった。ベーブ・ルース以来の本格的な投打二刀流での活躍が現代野球の常識を覆し、圧倒的な支持を集めた。
大谷選手は「すごくうれしい。投票してくれた記者のみなさん、チームメート、監督、コーチ、ファン、トレーナー、僕の手術をしてくれたお医者さん、支えてくれた人に感謝したい。(MVPは)もちろん取りたいなと思っていたけど、日本で最初に(二刀流を)やるってなったときより、米国に来たときの方が受け入れられる雰囲気があった」と喜びを語った。
今季は打者で打率2割5分7厘、リーグ3位の46本塁打、100打点、26盗塁の好成績を残した。投手でも9勝2敗、防御率3.18、156奪三振。安打数、打点、得点、投球回数、奪三振の投打5部門で100以上をマークする大リーグ史上初の選手となり、スケールの大きさを示した。
MVPはレギュラーシーズンの成績を対象に、プレーオフ前に実施される全米野球記者協会会員30人の投票で決まる。大谷選手は48本で本塁打王のゲレロ(ブルージェイズ)、45本塁打のセミエン(同)の両選手とともにア・リーグMVPの最終候補3人に順当に残り、満票での選出がなるかに注目が集まっていた。
大谷選手は今季、大リーグでは7年ぶりのコミッショナー特別表彰を受けたほか、選手会の選手間投票による年間最優秀選手「プレーヤー・オブ・ザ・イヤー」に日本選手として初めて選出された。ア・リーグ最優秀野手、打撃のベストナインに相当するシルバースラッガー賞にも輝くなど、歴史を次々と塗り替えた活躍に対する表彰が相次いでいた。
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