「50年ゼロ」は原子力が焦点 バランス重視に疑問
科学記者の目 編集委員 滝順一
菅義偉首相が2050年の「脱炭素」を宣言、エネルギー需給構造の大変革がこれから始まる。具体的な計画はまだみえないが、ガソリン車の利用の大幅な削減と化石燃料による発電の思い切った縮減は避けられないだろう。見方が分かれるのは原子力だ。
中国も9月に習近平(シー・ジンピン)国家主席が60年の脱炭素を表明した。具体的な方策は、策定中とされる第14次5カ年計画(21~25年)で示されるだろうが、推測の手が...
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