NZ沖でM8.1の地震 津波への警戒呼びかけ
【シドニー=松本史】ニュージーランド(NZ)のケルマデク諸島沖で5日午前8時28分(日本時間同午前4時28分)、マグニチュード(M)8.1の地震が発生した。同国の国家非常事態管理局(NEMA)は津波が発生する可能性があるとして、同島沿岸部の一部の住民に高台への避難を呼びかけた。
加藤勝信官房長官は5日の閣議後記者会見で、日本への津波について「若干の海面変動が予想されるが、津波による被害の心配はない」と述べた。気象庁も同様の情報を発表した。
震源近くのケルマデク諸島はNZの北東約1000㌔にある。震源の深さは19.4㌔。米ハワイの太平洋津波警報センターは周辺のニューカレドニアやバヌアツで津波の恐れがあるとして、警戒を呼びかけた。豪州領ノーフォーク島では56㌢の津波が観測された。
NZ沖では今回の地震に先立って5日未明から2度、地震が発生していた。