米、中国人ハッカー起訴 新型コロナの研究成果も標的
【ワシントン=永沢毅】米司法省は21日、米国や日本など世界の企業や団体にサイバー攻撃を仕掛けて多くの機密情報を窃取したとして、中国人ハッカー2人を起訴したと発表した。新型コロナウイルスのワクチンや治療薬の開発に関する情報も入手しようとしていたという。米中関係に新たな火種となりそうだ。
司法省によると、7日に起訴したのは33歳と34歳の中国人男性。10年以上にわたって日米やドイツ、韓国などの企業にサイバー攻撃を繰り返し、ハイテクや防衛、医療など幅広い分野の情報を窃取していた。中国の情報機関も活動を支援していたという。日本企業は医療機器などのデータが盗まれていたとされる。