AGCとセントラル硝子、統合延期 国内建築用ガラス
AGCとセントラル硝子は29日、2020年12月末を予定していた国内建築用ガラス事業の統合時期を21年10月~12月に延期すると発表した。新型コロナウイルスにより、互いの製造拠点を視察できないなど、統合への交渉作業に時間がかかっているという。
同事業は新設住宅着工戸数の減少で採算が悪化している。国内の余剰生産能力は大きく、経済産業省は15年にガラス3社に設備の統廃合を求める報告書を出していた。
AGCは同日、20年12月期の連結営業利益(国際会計基準)が前期比46%減の550億円になりそうだと発表した。建築用や自動車用ガラスの需要が想定以上に回復し、従来予想を150億円上回る。5月に予想を取り下げた純利益は、59%減の180億円となる見通しだ。配当は前期と同じ年120円を計画する。
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