原子力を忘れていないか、石炭火力削減方針の陰で
科学記者の目 編集委員 滝順一
総合資源エネルギー調査会の基本政策分科会が7月1日、およそ10カ月ぶりに開かれた。エネルギー基本計画の改定作業を来年に控え「大きな視座から議論をする」と分科会長の白石隆・熊本県立大学理事長は話した。新型コロナウイルス感染症に伴うエネルギー情勢の変化が大テーマだが、委員からは原子力発電の行き詰まり打開を求める声が相次いだ。
傍聴して印象的だったのは、原子力に関する資源エネルギー庁の事務局と委員の間...
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