雇用調整助成金、申請情報漏れ オンライン停止
厚生労働省は5日、雇用調整助成金のオンライン申請システムの運用を再び停止したと発表した。5日正午に運用を再開した後に不具合が見つかった。少なくとも1社の申請書類が他の業者から見られる状況になっていた。運用停止までに約200社が申請を進めていたため、他にも情報漏れがないか事実確認を進めている。
厚労省はシステムについて随意契約の形で富士通に発注していることを明らかにした。富士通はさらに3社に業務を委託している。システムのプログラムに不具合の原因がある可能性がある。厚労省は申請書類が他社に見られる状態になった1社に5日時点で状況を説明できていないという。
オンライン申請は5月20日に開始したが、個人情報が閲覧できる問題が発生したために運用を停止し、5日に再開したばかりだった。
雇用調整助成金は業績が悪化した企業が、従業員に支払った休業手当の費用を助成する仕組みだ。中小・小規模企業の事業主がハローワークの申請窓口に殺到し、混雑する問題が発生している。オンライン申請によって、改善しようとしていたが再びつまずいた。
雇用調整助成金の2月中旬から6月4日までの支給申請は10万9127件、支給決定は5万4291件になる。
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