東京ガス、LNGトレーディング専門の子会社設立
東京ガスは1日、調達した液化天然ガス(LNG)を自社で使うだけでなく、第三者に転売するトレーディング事業を専門とする子会社を設立したと発表した。世界で調達先を増やして2030年にトレーディングによるLNGの取扱量を500万トンに拡大する。
子会社「ティージーグローバルトレーディング」を1日付で設立した。資本金は1000万円。東ガスの100%子会社で、東ガス本体の兼務者約30人体制でスタートする。今年度のトレーディング取扱量は100万~200万トンだが、今後の増量に併せて専門人員などの拡充も視野に入れる。
東ガスはすでにLNGのトレーディング拠点が集まるシンガポールに社員を3人配置しているが、LNG需要の伸びをにらみ、専門子会社を設立した。市場規模が大きくなればLNGを金融商品として売買しやすくなると見込む。
トレーディング事業を巡っては、東京電力ホールディングスと中部電力が折半出資するJERAが、シンガポールを拠点にLNGのトレーディング事業を始めている。大阪ガスも事業を開始している。