中国船「洋上のストーカー」 自民、尖閣問題で決議文
中国公船が沖縄県の尖閣諸島周辺の領海に侵入を繰り返す問題を巡り、自民党外交部会は4日、首相官邸で菅義偉官房長官に決議文を渡した。5月上旬に中国船が日本漁船を追尾した行動を「洋上のストーカー行為」と批判した。
決議は日本政府に警備体制を強化するよう求めた。「海上保安庁の大型巡視船を含めた船舶や装備、人員体制をさらに充実させることを強く要望する」と記した。
中山泰秀外交部会長は面会後「(中国は日本に)仲良くしたいと言いつつ領海侵入している」と記者団に語った。習近平(シー・ジンピン)国家主席の国賓来日は「政府に再検討をお願いしたい」と重ねて強調した。
党外交部会は先月29日にも「香港国家安全法」の制定方針を採択した中国を非難する決議文を菅氏に提示した。