DXに成功した企業の共通点は？

新型コロナが多くの企業の業績に打撃を与えています。そんななかIT企業や、IT企業のサービスを活用してデジタル対応を進める企業は、収益の落ち込みをカバーできていることが明らかになってきました。特に伸びているサービスがネット販売・動画配信事業です。朝刊1面の記事には米ウォルマートや米ディズニーの事例が挙げられています。

米企業の業績はDXの徹底ぶりを映しています。減益となった企業の割合は、日本より米国の方が低くなっています。米企業のDXが進んでいるのは、GAFAのようなプラットフォーマーに顧客基盤を奪われるという危機感があったからです。ただし、企業によって対応の巧拙は分かれています。ウォルマートと同じ小売業でも、米百貨店大手のJCペニーはネット販売で売上をつなぎ留められず、5月に経営破綻しています。

新型コロナは私たちの消費行動を大きく変えました。我が身を振り返っても、買い物はネット通販で済ませることが増えたと感じます。もともとDXに先手を打っていた企業は、こうした社会の変化にいち早く対応できたことが業績の面から裏付けられました。日本企業でもデジタル分野への投資は今後増えていきそうです。