「習近平続投」左右する東京五輪7・23開幕と米中激突
編集委員 中沢克二
"政治的な病毒(ウイルス)"をまき散らす(米国務長官の)ポンペオは、まさに自らを人類の公の敵にしてしまった――。すわ、対米戦争か。そう勘違いさせるに十分な見出しを掲げたのは、中国国営中央テレビが夜に放送するメインニュースの国際評論だった。4月末から繰り返し米国務長官、ポンペオの個人名を見出しに掲げて厳しく批判している。
まるで交戦状態にある国家への際限のない非難。ここまでの個人攻撃は1972年の
3期目となる新たな習近平(シー・ジンピン)指導部が発足しました。習政権では習氏に近いとされる「習派」は最高指導部を指す政治局常務委員で7人中6人を占め、序列24位以内の政治局員でも約7割が該当するとみられます。権力の一極集中を進める習政権の最新ニュースや解説をまとめました。
■「習政権ウオッチ」習政権の中枢で何が起きているのか。中沢克二編集委員が深掘りします。
■「大中国の時代」異形の膨張を続ける「大中国」の轍(わだち)と、習氏のビジョンを読み解きます