再生可能エネルギーとは 枯渇せず環境負荷低減
きょうのことば
▼再生可能エネルギー 太陽光や風力、地熱、水力など自然の力を利用して発電するエネルギー。石炭や石油、天然ガスといった化石燃料のように資源が枯渇する心配がなく、環境への負荷も小さいとされる。世界的な脱炭素の流れのなかで各国で積極的に導入されている。
原発の再稼働が進まず、火力が発電量の7割を占める日本でもクリーンな再生可能エネルギーへの期待は高い。政府は主力電源に育成する方針を示しており、2018年度に17%の比率を30年度に22~24%に伸ばす目標を掲げている。21年夏に改定する次期エネルギー基本計画で目標をどこまで引き上げるのかが焦点になる。
電源構成に占める割合はドイツや英国が17年時点で3割程度あるのに比べ低水準にとどまる。日本は再生エネの設置に適した遠浅の海岸や広大な平地に乏しいことも背景にある。政府は12年から再生エネを固定価格で買い取る制度を導入し、費用の一部を電気の利用者から集める賦課金でまかなってきた。その分は毎月の電気料金に上乗せされており、年間の総額は2兆円を超えている。
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