茨城空港の海外向け愛称 「Tokyo」はずす
茨城県は5日、茨城空港(同県小美玉市)の海外向け愛称を「Ibaraki International Airport」に決定したと発表した。県の有識者会議からは決定案の前に「Tokyo」を冠した案が最終提案されていたが、別の案にした。大井川和彦知事は有識者会議の最終案を選ばなかった理由について「県民からの声がほぼ反対一色だった」と説明した。
5月に行われた航空会社や旅行業関係者らによる有識者会議では「Tokyo Ibaraki International Airport」が全員一致で最終候補に選ばれた。「Tokyo」を冠したほうが海外からの誘客に有利とされた。
しかし、パブリックコメントでは反対の声が目立っていた。最終候補が発表されると、県への電話やネット上で反対の声が相次いだ。「東京にあると誤解を招く」「茨城としての誇りはないのか」といった意見が寄せられたという。
国内向けの愛称は、定着している「茨城空港」のままとする。