台湾、日本への渡航警戒引き上げ 「感染源が不明」
【台北=伊原健作】新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受け、台湾の衛生福利部(厚生省に相当)中央感染症指揮センターは22日、日本の感染症渡航情報のレベルを「2」(警戒)に引き上げた。渡航自粛要請ではなく、現地での感染防止策の強化を求めるとしている。
衛生福利部は引き上げにあたり、日本は「感染者数が110人に達し、その多くで感染源が分かっていない」と指摘した。14日に最も低い「1」(注意)に指定していた。韓国も22日に「2」に指定した。同部による感染症渡航情報は3段階で、渡航自粛を求める最高レベルの「3」(警告)には中国(香港・マカオ含む)が指定されている。
2019年の台湾からの訪日客数は489万人と中韓に次ぐ3位だ。消費者の間では既に訪日を見合わせる動きが強まっており、航空会社は需要減で日台路線の減便を始めている。
新型コロナウイルスの感染症法上の分類が2023年5月8日に季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行しました。関連ニュースをこちらでまとめてお読みいただけます。
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