タイ反軍野党の若きカリスマは「第2のタクシン」か
アジア総局長 高橋徹
生まれて2年足らずのタイの新興野党が「死刑宣告」を免れたことを、同国内だけでなく海外メディアも大きく報じた。
2018年の結成後、反軍政を掲げて臨んだ19年3月の総選挙で80議席を獲得し、いきなり比較第3党に躍り出た新未来党。法律家から「立憲君主制の転覆を企てた」と解党を申し立てられていたが、1月21日に憲法裁判所は「証拠が不十分」と退けた。
「タイ式民主主義=国王を元首とする民主主義」のお国柄...
経済が成長し目まぐるしく変化するアジアの国々。米国と中国の超大国同士の貿易摩擦が激しくなる中、その狭間に位置するアジアにも余波が及んできた。現地の政治・経済の今を切り取る。