米高官が中国訪問へ 米国務長官の年明け訪中調整
【ワシントン=坂口幸裕】米国務省は10日、クリテンブリンク国務次官補(東アジア・太平洋担当)と国家安全保障会議(NSC)のローゼンバーガー上級部長(中国・台湾担当)が11~14日に中国、韓国、日本を歴訪すると発表した。米中両政府は11月の首脳会談で合意したブリンケン国務長官の2023年初めの訪中について調整する。
バイデン米大統領と中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席は11月14日、インドネシア・バリ島で初めて対面の首脳会談をした。気候変動、世界経済の安定、衛生、食料分野の高官対話を維持する方針で一致した。ブリンケン氏が訪中し、協議の進捗を確認すると申し合わせていた。
10日に発表した声明ではクリテンブリンク氏らは先の米中首脳会談を踏まえた検討状況を確かめ「両国間の競争を責任を持って管理し、協力できる可能性がある分野を探る」と記した。ブリンケン氏が23年初めに訪中する準備をするという。あわせて日本と韓国も訪れ、中国や北朝鮮に関する政策をすり合わせる。
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