うわべだけの環境配慮をアピールして顧客や投資家を欺く「グリーンウオッシュ」に歯止めをかけるべく欧州連合(EU)がルール整備に乗り出した。このほどEU指令案を公表し、製品が本当に環境に優しいのかどうか、専門機関のチェックに基づく科学的根拠を示すよう企業に義務付けるとした。「脱炭素」の取り組みが企業の重要戦略となるなかで、情報開示のあり方にも焦点が当たり始めた。
NIKKEI GXでは海外在住の専門家やジャーナリストにグローバルな動向をリポートしてもらいます。今回は欧州ブリュッセルで長年にわたり環境分野を取材しているフィリッパ・ナットール氏の寄稿を掲載します。...