ENEOS、和歌山製油所を閉鎖へ ガソリン需要減少で
ENEOSホールディングスが和歌山製油所(和歌山県有田市)を閉鎖する検討を始めたことが、24日わかった。ガソリン需要が落ち込むなか、同社は製造拠点の再編のため、老朽化した製油所の閉鎖を進めている。
同社によると、和歌山製油所は1941年に操業を開始した。原油処理能力は日量12万7500バレル。これは2021年3月時点での同社全体の約7%にあたる。近年は設備の老朽化で事故が多発しており、同社の主力事業であるエネルギー事業の業績悪化の一因となっていた。
自動車の電動化や国内の人口減少で石油製品の需要減少が続き、企業統合を繰り返してきたENEOSは余剰生産能力を抱えている。近年では大阪製油所(大阪府高石市)の生産を停止したほか、根岸製油所(横浜市)でも一部装置の停止を決めるなど、生産拠点の再編を進めていた。