子育て予算「1.6%」 新味乏しい少子化対策
指標で読む参院選争点
日本の少子化が想定を超える速さで進んでいる。1年間に生まれる子どもの数は80万人割れが迫り、戦後のベビーブームから3分の1に減った。それなのに子育て支援に関する政府支出は国内総生産(GDP)のわずか1.6%にすぎない。社会保障給付が高齢世代に偏り、海外と比べても少子化対策は貧弱だ。参院選で各党こぞって公約に掲げるが、その本気度が問われている。
出生数は過去最少、婚姻数は戦後最少。2021年の人口...
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合計特殊出生率とは一人の女性が生涯のうちに産む子どもの数の平均のことで、人口を維持するには2.06~2.07が必要とされます。日本は終戦直後は4.0を超えていましたが、団塊世代が20代後半になった1975年に2を割り込みました。