米当局、モデルナ製ワクチンを正式承認
【ニューヨーク=野村優子】米食品医薬品局(FDA)は31日、米バイオ製薬モデルナが開発した新型コロナウイルスワクチンを正式承認したと発表した。コロナワクチンの正式承認は、ファイザー製に次いで2例目となる。モデルナ製は2020年12月に緊急使用許可が出ていた。
18歳以上への2回の接種が、正式に認められた。モデルナ製は米国でこれまで2億回以上が接種されており、接種回数はファイザーに次いで2番目に多い。FDAのウッドコック局長代行は声明で「緊急使用許可の下で接種されてきたが、正式承認は接種を決断する際のさらなる自信につながるだろう」と述べた。ファイザー製は21年8月に正式承認されている。
モデルナ製は有効性、安全性、品質についてFDAの高い基準を満たしたという。臨床試験(治験)のデータによると、新型コロナの予防に対する有効性は93%、重症化に対する有効性は98%だった。3回目の追加接種(ブースター接種)については、引き続き緊急使用許可の下で接種を進める。
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