東京証券取引所は1月末まで、4カ月超にわたって国内初の「カーボン・クレジット市場」実証実験をした。再生可能エネルギー由来のクレジットは省エネ由来の2倍前後の価格がついた。再エネ由来の中でも、太陽光によるクレジットはバイオマスによるものより高かった。使用電力をすべて再生エネに切り替えるのを目指す国際企業連合「RE100」向けの報告に使えるかどうかが価格の押し上げ要因になっていると関係者は分析してい...
東証クレジット売買、1日1.8件 27日から流動性向上策
東京証券取引所が環境価値を売買する「カーボン・クレジット市場」を開設してから1カ月超がたった。売買が最も活発なのが再生可能エネルギーの電力由来の「J―クレジット」で、売買高の約7割を占める。ただ約定は1日平均1.8件にとどまり、参加社からは使い勝手の改善を求める声も出ている。東証は流動性を高める制度を今月27日から試験導入する予定で、取引を活性化できるかが課題となる。 98%が再エネ・省エネ由来
東証クレジット市場まとめ読み 初日売買、実証実験の2倍
東京証券取引所は11日、環境価値を売買する「カーボン・クレジット市場」を開設した。初日の売買高は二酸化炭素(CO2)換算で3689トンとなり、2022年9月〜23年1月に実施した実証実験の1日平均(1752トン)から倍増した。太陽光や水力など「再生可能エネルギー(電力)」のJークレジットは3562トンの取引が成立し、全体の97%を占めた。 価格はセッション1(午前11時30分)とセッション2(午
東証クレジット市場、日本の温対法対応を想定 10月始動
環境価値を売買する東京証券取引所の「カーボン・クレジット市場」が10月11日始動する。主に改正地球温暖化対策推進法(温対法)対応で使われることを想定し、「Jークレジット」を6分類に分けて注文・約定する。電力取引仲介のenechain(エネチェイン、東京・港)がすでに取り扱いを始め、SBIホールディングスも10月初旬に市場を開設する。東証の市場開設により、環境価値の取引の裾野が広がりそうだ。 1ト