革の聖地で「エコ」なめし 兵庫・姫路の山陽
現場探究
床面に並ぶ槽の深さは3メートル。植物由来のタンニンで満たし、牛の原皮を上下に揺らしながら1カ月以上浸すと、硬く扱いにくかった「皮」が、強さとしなやかさを兼ね備えた「革」へと生まれ変わる。生産活動に環境への配慮が求められるなか、老舗皮革メーカーが一見古風な「原点回帰」の生産を模索している。
国内で流通する成牛革の7割を生産し、「革の聖地」とされる兵庫県。特に生産が盛んなのが南西部の姫路市とたつの市...
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