Facebook問題、米当局が内部文書を調査 米報道
【米州総局=清水孝輔】米連邦取引委員会(FTC)が米フェイスブックの元社員が持ち出した内部文書の調査に乗り出したことが分かった。FTCは個人情報の管理に著しい不備があったとして2019年にフェイスブックに50億ドル(5700億円)の制裁金を科しており、同社が情報管理体制を強化するという当時の合意に反していないか調べている。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが報じた。FTCはフェイスブックの内部資料を持ち出した元社員のフランシス・ホーゲン氏側とやり取りをしているという。ホーゲン氏が証言した10月上旬の米公聴会では、出席した議員がFTCによる調査を求めていた。別の3人の議員もFTCに調査を求める文書を送っていた。
フェイスブックをめぐっては18年に8700万人ものユーザーデータが英コンサルティング会社のケンブリッジ・アナリティカに流出していたことが発覚した。FTCが事実関係などを調査し、19年に50億ドルの制裁金を科した。FTCは情報管理の体制不備が改善したか監査を続けていく方針を示していた。
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