中国が商用EVを日本に輸出、背景と影響は?
ここが気になる
世界的な脱炭素の流れを背景に、自動車業界でエンジン車からEVへの転換が始まっています。中国車メーカーはエンジン車では性能やブランド力で日米欧にかないませんでしたが、部品点数が少ないEV車では対抗の余地があるとみて早くから技術開発を進めていました。いま、世界でのシェアを拡大しようとしています。
日本には商用EVを輸出します。物流大手のSBSホールディングスは、中国車メーカーから計1万台の供給を受ける計画です。配送時の温暖化ガス排出を減らそうとEV導入を模索したものの、国産の1トン積載型は市場にはありませんでした。日本車メーカーに生産を依頼するよりも安くなるとみて、輸入に踏み切りました。
佐川急便も、今春に中国車メーカーからEV軽自動車7200台の供給を受けることで合意しています。7月、トヨタ自動車などが設立した商用EV企画会社にスズキやダイハツ工業も参画すると発表しましたが日本勢の出遅れは鮮明です。早めに巻き返さないと、中国のEVが国内に浸透する可能性があります。
2018年入社。外食企業の取材を経て、現在は電子版と紙面の編集を担当。京王百貨店は新宿店の屋上を改装し、観葉植物を販売する店舗を新設します。留学中、友人がくれた盆栽のささやかな成長に日々癒やされていたことを思い出しました。
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