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「まん延防止」3府県で初日 繁華街は静かに店じまい

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新型コロナウイルス対策の「まん延防止等重点措置」が5日、大阪府と兵庫県、宮城県の3府県で始まった。適用は全国初。対象は大阪市、神戸・芦屋・西宮・尼崎の関西5市と仙台市で、5月5日まで続く。感染の再拡大を食い止めるため、各府県は営業時間を1時間前倒しして午後8時までにするといった対策強化を要請。全国初の取り組みが始まった1日の様子を点描する。

午後8時 大阪・キタも営業終了

大阪市内の飲食店などの営業時間は5日から午後8時までと、閉店時間が1時間早まった。繁華街・キタでは、酒類を注文できる時刻が過ぎた午後7時過ぎから、手際よく閉店準備を始める店員らの姿が目に付いた。飲食店の看板の照明が通りを照らす一方で、歩く人の姿は少なく、街の静かさが目立った。

たこ焼きをほおばり、すぐマスク着用

大阪の繁華街・道頓堀で「食べ歩き」をする人も少なかった。女子高校生2人は「学校で昼食を食べるときにマスクをするよう言われている」といい、手慣れた様子でマスクを着けたり外したりしてたこ焼きをほお張っていた。一方で漫才の鑑賞後にたこ焼きを食べに来た大阪市の会社員、神原裕司さん(27)は「口の中に熱がこもる」と時折苦しそうにしながら、マスクを上げ下げしていた。

道頓堀商店街にある「たこ焼き道楽わなか道頓堀店」の店長は、「仕込み量を先週より半分以上減らしたが、予想以上に歩いている人が少ない」と落胆した様子。3月は10人規模の旅行者の団体客もいたが、5日は少人数で食事をする人が多く、イートインに比べテークアウトする人が多いという。

仙台の繁華街・国分町、人出少なく

午後6時半ごろ、東北随一の繁華街、仙台市青葉区の国分町では帰りを急ぐサラリーマンなどの姿が目立ち、いつになく人出はまばらだった。

大阪市役所で「見回り隊」が出発式 

大阪市役所で午後5時、時短要請などの対象となる市内約4万店舗の飲食店などを訪れ、感染防止対策を確認する「見回り隊」の出発式が行われた。大阪府・市の職員約40人が繁華街に向かった。大阪市の松井一郎市長は「市民の生活を守るために頑張ってほしい」と職員を見送った。

兵庫県職員が街頭で対策呼びかけ

兵庫県では5日午後4時半、県職員が県内最大の繁華街・三宮(神戸市中央区)の街頭に立ち、感染拡大防止の対策徹底を市民に呼びかけた。5月5日までの期間中、約1万6000店の飲食店などを見回り、アクリル板の設置といった対策が講じられているかを確認する予定だ。

大阪府、5日の新規感染者数341人と発表

大阪府は5日の新規感染者数が341人だったと発表した。毎週月曜日の新規感染者数は他の曜日より少ない傾向があるが、1週間前の月曜日(3月29日)と比べると1.6倍に増えている。

百貨店も時短、原則夜8時までに

近鉄百貨店は5日から、大阪市内の2店舗を原則午後8時までの営業とした。あべのハルカス近鉄本店(同市阿倍野区)は、レストランフロアを含めて午後9時までだった営業時間を午後8時までとする。広報担当者は「時短営業で不便をかけることになるが、密をつくらないための呼びかけや、従業員の安全管理を徹底し、安心して買い物を楽しんでもらいたい」と話す。

宮城県と仙台市の「見回り隊」始動

午後3時半ごろ、JR仙台駅近くのホテルメトロポリタン仙台(仙台市青葉区)では、宮城県と仙台市の職員5人がホテル内の飲食店への見回りを実施した。初日はこのホテルと駅に隣接する商業施設、エスパル仙台(同)が対象。それぞれの施設にある数十店舗で、感染防止対策や営業時間の確認などを行った。6日からは県と市の計80人の職員で、仙台市内の飲食店約1万店舗を見回りする予定だ。

カラオケの利用中止

大阪市北区のカラオケバー「ラウンジユイ」は、5月5日まではカラオケの利用をやめる。大阪府が重点措置としてカラオケ設備の利用自粛を求めているためだ。店長の宇野真弥さん(35)は「思いっきり歌いたい人が来ている店だから心苦しいが、オーナーの手料理で我慢してもらえれば」と話した。

近くにあるカラオケ喫茶「心」では、夜間帯の営業を5日から取りやめた。近隣の高齢者の憩いの場になっていたが、客数は例年の5分の1にまで減少。カラオケの利用は続けるが、各自専用のマスクカバーを無償で配り、アクリル板で仕切られたステージで歌ってもらう。店長の浅海由利子さん(72)は「完全休業も考えたが、常連客が他の営業している店に流れてしまうかもしれない。いっそ完全な休業を要請してくれた方がいいのに」と話した。

アクリル板の注文急増

客同士を仕切るパーテーション向けにアクリル板の注文も増えている。全国に67店舗あるアクセア(東京都千代田区)では、今年3月のアクリル板の注文枚数が、緊急事態宣言が解除された昨年5月の4倍以上に増えた。

アクセア堂島店(大阪市北区)では客が希望する寸法に合わせてアクリル板を店頭でカットしている。5日朝には「今日中に発送してほしい」と注文があり、従業員が額の汗をぬぐって発送作業に追われた。直営西日本統括部の角屋摩弥部長は「4月以降特に注文が増え、24時間体制でも生産が追いつかないほどだ」と話した。

大阪府の吉村知事「今週中に赤信号点灯」

大阪府の吉村洋文知事は5日、府庁内で記者団の取材に応じ、府の独自基準「大阪モデル」で今週中に赤信号(非常事態)が点灯するとの見通しを示した。赤信号の点灯とともに「医療非常事態宣言」を出す意向も示した。

赤信号は重症病床の使用率が70%以上になると点灯するが、4日時点で同使用率は60.3%にまで上昇した。吉村氏は「今の感染状況を見れば、今週中には(赤信号の基準に)達する」と述べた。

大阪市内で14日に予定されていた東京五輪の聖火リレーについては、中止要請を5日に正式に決めると表明した。大会組織委員会は近く代替措置の可否や内容について判断するとみられる。

大阪市の聖火リレー「中止」に

14日に予定されていた大阪市での東京五輪の聖火リレーは、中止される見通しだ。大阪府の吉村洋文知事は「(走者以外の参加者を)走者の家族などに限定する」といった代替措置を提案している。コースになっている大阪城公園(大阪市中央区)を友人と花見に訪れた同市の大学生、宮崎とうまさん(21)は「聖火リレーを楽しみにしていた。準備が整ってきたので、どうせならやってほしかった」と落胆をにじませた。

大阪市の「見回り隊」、午後5時に出発へ

大阪市は5日午後5時から、市内の飲食店で感染防止対策が徹底されているか確認する「見回り隊」の出発式を市役所で開くと発表した。北区や中央区の繁華街の店舗から始め、対象となる市内の約4万店舗を訪問する。

「マスクランチ」を客に周知

大阪・北新地のホテル内にあるカフェテラス「銀木犀(ぎんもくせい)」は5日、マスク着用を呼びかける注意書きを各テーブルに配置。マスクをずらして飲食する客の姿がみられた。店員の鎌田一作さん(46)は「食事中のマスクは無理があるのではと思ったが、意外にも皆対応してくれている」と胸をなで下ろす。

心配なのは土日は約8割を占めるお見合い客だという。「マスクをしながらの食事では、相手の顔を十分に見られないだろう」(鎌田さん)。コロナ禍でもお見合いの需要は衰えず、週末は満席になる日もあるという。

大阪・道頓堀 大型ビジョンに重点措置開始のニュース

大阪・道頓堀のビルの壁面にある大型ビジョンには、重点措置の開始を知らせるニュースが映し出された。

村井宮城県知事「1日も早く収束」

午前11時30分ごろの宮城県庁。記者会見した村井嘉浩知事は「1日も早く収束させるため、全力をあげて取り組んでいく」と決意を述べた。仙台市内では5月5日まで約1万店の全ての飲食店で午後8時までに営業時間が短縮される。

二酸化炭素(CO2)濃度測定センサーで換気実施

「ビストロとんとろすぶた そら」(大阪市北区)は、店内に二酸化炭素(CO2)濃度測定センサーを設置している。オーナーシェフの中正紀さんによると、CO2濃度が高くなると緑のライトが黄色や赤に変わるので、ドアを開けて換気するという。大阪府は重点措置で同センサーや客同士を仕切るアクリル板の設置などを飲食店に求めている。同店も重点措置を受け、先週からアクリル板を設置した。

仙台駅、春のにぎわいなく

午前10時30分ごろのJR仙台駅(仙台市青葉区)の在来線改札口。人通りは宮城県独自の緊急事態宣言が出て減少して以降は横ばいだが、駅職員は「例年なら5日あたりは大学の入学式でもっと混み合うのだが」と話す。改札口にポスターが飾られている、4月1日から始まった大型観光企画「東北デスティネーションキャンペーン」は同駅で予定されていた3日の式典が中止となった。

神戸・中華街「一気に客足減った」

神戸市の中華街、南京町の飲食店ではランチ営業に向けて店員が準備に追われていた。中華料理店の店員、劉樹微さん(40)は「2日から一気に客足が減り、通りのにぎわいは半分以下。今後どうなるか見通せない」と不安げな顔を見せた。兵庫県内では4日に211人の新規感染者を確認し、3月31日と並んで緊急事態宣言の解除後で最多となった。

民間の検査センターに列

大阪市の繁華街・ミナミにある「大阪PCR検査センター難波」には、朝から検査を受けにくる人が相次いだ。男性会社員は同僚の感染が判明したため、同センターを訪れたという。息子の高校の入学式に参加するのに必要だとして、陰性証明書を取得しに訪れた家族もいた。同センターを運営する「コビットメディカルサービス」(大阪市北区)の赤松敬之社長は「無症状で知らず知らずのうちに感染を広げている人もいるかもしれない。積極的に受けに来てほしい」と話した。

大阪「桜の通り抜け」中止 柵越しに花見

大阪の春の風物詩である独立行政法人造幣局(大阪市北区)の「桜の通り抜け」。8~14日に開催予定だったが、重点措置の適用を受け、2年連続で取りやめになった。散歩中の男女が柵越しに桜を眺めていた。

阪神の試合はチケット販売を中止

阪神は重点措置の適用を受け、6日から5月2日までに阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で行われる主催試合については、入場者を大幅に制限することになった。入場券は発売済みの年間予約席のみ有効で、一般販売は中止する。球場の前売入場券売り場には「当面の間、窓口営業を休止します」などとする張り紙が貼られていた。

初日の朝 「自粛疲れ」でため息も

緊急事態宣言が解除されて1カ月。再び感染対策の強化を迫られ、JR大阪駅(大阪市北区)から仕事に向かう会社員らからはため息が漏れた。兵庫県尼崎市の男性会社員(45)は「新年度なのに歓迎会もできない。自粛生活はストレスがたまる」と漏らす。

大阪府は事業者に「出勤者の7割削減」やテレワークの推進を求めているが、通勤時間帯の混雑はさして変わっていない。神戸市の男性会社員(30)は「新人教育などで忙しく、この時期はテレワークはできない。感染は心配だが、仕方がない」と話した。

※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。

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