武漢バブルが招く国際感染 習近平体制の曖昧な反省
編集委員 中沢克二
「武漢のバブル経済が世界各国に新型コロナウイルスを広げてしまうとは思いもよらなかった」。かつて湖北省の中心地、武漢に長く住んだ中国の在野の方の慨嘆である。その言葉には今、世界で起きている混乱と、グローバル化時代の中国の今後を読み解く格好の材料が詰まっている。
中国全図を四つ折りにすると、真ん中に来るのが内陸の大都市、武漢だ。人口6100万人の湖北省の中心、武漢市には東京並みの1100万人が住む。...
3期目となる新たな習近平(シー・ジンピン)指導部が発足しました。習政権では習氏に近いとされる「習派」は最高指導部を指す政治局常務委員で7人中6人を占め、序列24位以内の政治局員でも約7割が該当するとみられます。権力の一極集中を進める習政権の最新ニュースや解説をまとめました。
■「習政権ウオッチ」習政権の中枢で何が起きているのか。中沢克二編集委員が深掘りします。
■「大中国の時代」異形の膨張を続ける「大中国」の轍(わだち)と、習氏のビジョンを読み解きます
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