令和初の天皇誕生日 皇居で陛下の還暦祝う
令和初の天皇誕生日となった23日、天皇陛下は皇后さまとともに皇居で60歳の誕生日を祝う祝賀行事に臨まれた。毎年数万人が訪れる一般参賀は、感染の拡大が続く新型コロナウイルスの影響を避けるため、中止された。
陛下はこの日、午前から宮中三殿の賢所で祭祀(さいし)「天長祭の儀」に臨んだ後、宮殿で皇族方や三権の長、宮内庁職員らの祝賀を受けられた。
午後には、宮殿「豊明殿」で祝宴の「宴会の儀」が開かれ、安倍晋三首相をはじめ閣僚や衆参の国会議員、文化勲章受章者ら約460人が出席。陛下は「国民の幸せと国の発展を願う」とあいさつされた。
この後、宮殿「春秋の間」で開かれた茶会には、127カ国・地域の大使と配偶者ら約190人が出席した。両陛下はにこやかに歓談された。
この日の行事の大部分は平成の天皇誕生日の前例が踏襲されたが、一部は皇后さまの体調を考慮し陛下一人で臨まれた。