ソニー、ゲーム「フォートナイト」開発社に270億円出資
【シリコンバレー=佐藤浩実】ソニーは9日、人気ゲーム「フォートナイト」を手掛ける米エピックゲームズに2億5000万ドル(約270億円)を出資すると発表した。両社はゲームソフトの取引関係にあるが、映画など他の娯楽ビジネスにも協業を広げる。エピックの評価額は150億ドルを上回り、ソニーの出資比率は2%未満になるとみられる。
米東部ノースカロライナ州に本拠を置くエピックはオンライン対戦ゲームのフォートナイトで急成長したゲーム会社だ。同ゲームの登録プレーヤーは世界で3億5千万人を上回り、最近では「eスポーツ」の競技種目になることも多い。ゲームエンジンも開発しており、従業員数は2200人にのぼる。
エピックはこれまでもソニーのゲーム機「プレイステーション」向けにソフトを供給してきた。今回の出資を機に、協業の範囲を映画や音楽にも広げるという。
エピックは2012年に中国の騰訊控股(テンセント)が3億3千万ドルを出資したことで知られる。