ソフトバンクとKDDI、割安プラン発表 サブブランドで
ソフトバンクとKDDIは28日、20ギガ(ギガは10億)バイトのデータ容量を安価に提供する新プランをそれぞれ発表した。ソフトバンクは「ワイモバイル」ブランドで12月下旬から、KDDIは「UQモバイル」で2021年2月以降に、短時間の通話を含めて税込み5000円を切る水準で提供を始める。菅義偉政権の値下げ要求に応じ、新しい顧客層を開拓する。
ワイモバイルの新プランは、1回10分以内なら何度でも国内通話が無料で月額4480円(税抜き、以下同)にした。「シンプルで分かりやすいプランにした」(同社)。携帯会社を乗り換える際の番号持ち運び制度(MNP)は、ウェブだけでなく店頭や電話手続きの手数料も来春をめどに完全無料化する。
UQモバイルの新プランは3980円で提供する。最大60分の国内通話パック(500円)を加えると計4480円となる。現在、同ブランドでは3ギガバイト(1980円)と10ギガバイト(2980円)を、主力の「au」ブランドではデータ無制限(7650円)を提供している。
両社ともに新プランは現行の通信規格「4G」が対象。安価なサブブランドで動画配信の視聴などで需要のある20ギガバイトを投入し、新しい顧客層をつかむ。
菅政権は、20ギガバイト以上の「大容量プラン」の価格が海外に比べて高いとして、携帯各社に値下げを求めていた。NTTドコモも値下げを検討しており、携帯各社による料金の引き下げ競争が激しくなってきた。